2003年10月26日 毎日新聞 スポットライト
記事の内容 〜中小企業再生に意欲〜

 整理回収機構(RCC)を7月末に退職し、 企業再生の
コンサルティング会社「ジーケーパトナーズ」をこのほど
設立。「長年の夢」(津田さん)だった独立を実現させた。
 大手都市銀行に在籍した経験から金融業務に精通。
RCC時代は、大阪特別回収部兼企業再生部で破たん

融機関の大口融資先からの回収、事業再生業務に従
事した。再生の妨げになるオーナー経営者らを排除す
るため、債権者の立場から法的整理の申し立てを行う
など敏腕振ぶりを発揮。外資系投資会社の支援を得
て大手ゴルフ場の再生の道筋をつけるなど「タフな交
渉」 をこなしてきた。
 社名の「ジーケー」は門番を意味する「Gate Keeper」
の頭文字から取った。数ある再生案件の業種や事業
内容を精査し、再生の可能性や、支援企業の関心な
どに応じた”仕分け"を行う。「企業再生の入り口の環
境を整える役割を大阪・関西で担いたい」と話す。
 「大阪には独自の技術を持ちながら、金融機関の無
策にあえぐ中小企業が多い」と津田さん。大阪で開業
したのは、中小企業が多く、企業再生の手腕を大いに
発揮できるからだ。企業を立て直し、経営資源を有効に
生かすことが貸手である金融機関の健全性を高め、
地域の活性化につながる。
 企業再生ビジネスに貪欲なグローバル企業と渡り合
いながら、見つめているのは「企業の再生を通じた地
域の再生」だ。

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