2004年9月8日 帝国ニュース 関西版 企業スポット

記事の内容
"債務者の立場に立った企業再生を目指す"
 GKPのコンサルティングとは

 バブル経済崩壊後、不良債権の象徴的存在でもあるゴルフ場、リゾート施設の多くが、整理回収機構(RCC)によって処理された。数千億を超える金融債務や、預託金債務を調整し、事業価値を付けて企業再生の筋道をつけるドラスティックな世界だ。元RCCの津田氏は、その豊富な経験で培った企業再生のノウハウを中小企業の事業再生に繋げたいと2003年7月、ジーケーパートナーズを立ち上げた。

 ジーケーバートナーズは経営不振に陥った中小企業の再生が主な業務である。財務リストラが中心となり、過剰債務に悩むクライアントのコンサルティングを得意とする。再生ファンドとは違い、あくまで債務者の立場にたったアドバイスを与えることが基本的なスタンスである。かつて津田代表が大ナタを振るった旧住専の大口融資先であった不動産業者は、ある意味で「借り手のプロフェッショナル]であった。違法行為はあったにせよ金融サイドの事情に熟知したプロが、貸出競争にあせる貸し手のアマチュアに大勝した構図があったのも当然だった。しかし現在過剰債務に苦しむ中小企業のオーナーはこの部分では素人同然と厳しい分析をしている。
 一方貸し手である銀行も事情が大きく変わっている。 BIS基準、利益公約、不良債権の早期圧縮といった命題を突きつけられ、オフバランスの一環として債権を売却する環境は整った。そこで両者とのマッチングが同社のフィールドとなるわけだ。しかし、ただ銀行に「債権を売ってください」、「債務免除をしてください」では通るはずもなく、また債務者にとっても営業キャシュフローの確立、透明性のある経営が要求されるのも当然である。
 津田代表は様々なケースを見てきただけでなく、金融機関との信頼関係を構築してきた。ある意味「売りやすく」するための経済的合理性を、債権者側の立場にたってアドバイスすることが大切だと語る。債権のバルクセールといったことよりも、個々の中小企業の立場、環境、経営状態見極め、クライアントとしての関係から企業再生に関わりたいと同氏は考える。
 またこの他にも、小規模案件や地方案件に関するM&A仲介業務や、地方金融機関向けの債権回収業務支援、地域ファンドの組成、証券化アレンジメントなどを手がける。
 「ジーケー]は「Gate Keeper]の頭文字から由来している。様々な案件の中から再生の可能性を探り、関西経済の再生、復活の入り口に繋げる、ジーケーパートナーズはその門番として動き始めている。

Close
印刷
HOME